舞台美術プランとか劇場スタッフとか、

かつては写真とかもしてきた、松本謙一郎のサイト。


今(2010年〜)はもっぱらツイッター( @thinkhand / ログ )で、ブログとしては更新してませんが。
最近は主にもろもろの告知とアーカイブ、ポータル的編集記事など。

2008年あたりは、割と色々書いてます。






























後半戦

気がつけば、2009年も上半期が終わり、後半戦に入った。
厳密には、6月末で折り返しになるが、7月にあったマグネシウムリボン「ジャック」は上半期に打合せとかコアな時間が多かったので、感覚としては前半戦のシメといった感じだった。
前半戦は

2月 五反田団「俺の、宇宙船」@三鷹市芸術文化センター星のホール(舞台監督)
3月 フナレ「モンスター」@ウエストエンドスタジオ
5月 ロロ「家族のこと、その他のたくさんのこと」@王子小劇場
7月 マグネシウムリボン「ジャック」@ザムザ阿佐ヶ谷

1月は五反田団の準備に明け暮れたが、舞台監督というクレジットではあったものの本番付き(ほとんどやることもないし)は途中までだったので、2月なかばからはフナレに全力投球できた。
3月末のフナレから5月頭のロロまでは一ヶ月あったし、台本は去年から読んでいた。
7月のマグネシウリボンは2月ごろ劇場を予約する段階からじわじわ打合せを進めることが出来た。
ここまで割と無理のないペースだったと思う。

しかし、後半戦のこのたてこみようはどうか。

9/19〜23   554「怪説・三億円事件」@d-倉庫
10/1〜5   連続模型「ゴシック&ハピネス・ベル」@王子小劇場
10/17〜11/1 五反田団「生きてるものはいないのか/生きてるものか」@東京芸術劇場小ホール1(技術監督)
10/21〜25  Trigger Line「938」@劇場MOMO
11/5〜8   プリタク「パズル」@シアターシャイン
11/11〜15  エレクトリック・モンキー・パレード「シガラミズム」@王子小劇場

連続模型やTrigger Lineは時間をかけて打合せを進めているし、五反田団の話もだいぶ前から身構えていたが、マグネシウムリボンの初日にプリタクの顔合わせをして、今度554の初打合せをして台本をもらったところで、一気に6公演が準備体勢になった感覚でいる。

まだ先の11月ではあるが、プリタクも台本はあってすでに空間や演出のイメージの話が進んでいる。
Trigger Lineは、目下チラシデザインが佳境。そして、台本の一字もない4月からすでに台割図面があるほど空間や演出イメージの話が出ている。
また、時間をかけてきた連続模型やTrigger Lineは、ここにきて台本が固まりはじめた。
いい意味でも、悪い意味でも、すべての作品について考える材料が出ている。
同時に考えることができるし、同時に考えていかなくてはいけない。

作品の製作段階が終盤まで進むと、打合せで一つ一つ問題や課題が解決されて、やるべきこと出来ることが減っていくが、そろって序盤なので、打合せをするたびにやるべきこと出来ることが増えていく。
それぞれに、連絡や打合せ、下見や図面作図、調べること、クリアすべき問題、観るべき映画や読むべき本、などが増えた。

いっせいにスタートラインに揃った感覚だ。

拡声器

マグネシウムリボン「ジャック」楽日(最終日)バラし(撤去作業)。

以前、ある舞台監督さんが、小劇場にめずらしく現場で拡声器(ハンドマイク)を使っていたのを見て、便利かもしれないと思い、去年五反田団の大きなホールでの公演の際に買ってみた。
しかし、現場だと普段から大きなホールでも通るくらいの声を出しているので、わざわざ使うのもわずらわしく、思うほど活用できず。
そうかと思えば、ホールの構造上かなり音を吸われ声が通らない、シアターグリーンBoxinBoxに入ったときには、持って来なかったのを悔やんだ。

今回、バックステージツアーで使うだろうか、とか思いつつも、あまり深く考えず持って来てみたのだが。


これが、意外にもバラし中おおいに活用できた。
マチネ(昼公演)終わりのバラし作業で退館までは時間がある。
単に装置の撤去搬出というだけでなく、今回は劇場内で、解体処理・整理をして、後日すぐに廃棄出来るように、後日作業がないようにする作戦。

普段のバラしより時間も長く、勢いで撤去するだけではない。
また、今回の座組みは出演者、とくに男手が多い。バラしに人が多くワサワサしている。
おまけにみんなでたかって釘やビスを抜いているので、普通に撤去するより作業音・現場の環境音も大きい。

こんなとき、肉声で大きい声を出して怒鳴るようになるより、拡声器で落ち着いて冷静に指示したほうが、非常に現場の統制がとれる。
怒鳴ると、体に対する条件反射で、頭に血がのぼり、感情とか判断とかが左右されるということがあるように思う。
どちらかというと、普段のバラしなどは、そういう勢いを借りることで短時間でやれている気もする。

演説とかデモだとかだと、拡声器でアジるというのは、気持ちを高揚させるもので、今回とはちょっと逆。
今回だと、声を大きくするという以上に、冷静に話すことが出来るツールとして拡声器は有効だった。

今回は時間もあって、頼れる男手も多く、自分がちょっと引いたポジションにいることも出来るから、拡声器も活用出来た。
多分いい意味で、楽するように、自分で動かないで済むようにした。
この、ちょっと引いたポジションにいることも、まあ大事。

と、記事を書こうとして、拡声器と書いたものかメガホンと書いたものか、ググってみて意外。
実は「拡声器 (メガホン wiki)」(電気メガホン)を世界で初めて開発した企業が、王子小劇場でも機材を入れていてよく知っているTOAで、その本社は自分の出身である神戸だった。

一人ジェンガの街

今回舞台美術プランをした マグネシウムリボン「ジャック」の公演会場である ザムザ阿佐ヶ谷 がある阿佐ヶ谷駅北口スターロード界隈の路地は、心地よく昭和のにおいがする。70年代的な、フォークや漫画誌ガロの雰囲気があって、いい感じにくたびれている。
矢井田瞳「一人ジェンガ」のPVを思いおこす。
あれは、たしか新横浜ラーメン博物館がロケ地だったかと思うが、そんなテーマパークのような、映画セットのような、猥雑な「つくりもの」感が楽しい。
ザ・マジックアワー」の街もそうだったが、まさに夜の開演前、マジックアワー時分がよい感じだ。




あきらかに、昭和ノスタルジックに「つくられた」意匠の店もあれば、リアルに古びて味がある店も混在している。そこに、どこまでつくられたかという区別はあまりなくて、共通した空気だけがある。
行き交う人をどう迎え入れるか、空間をつくる意思みたいなものが共有されているのを感じる。



仕込み初日に飲みに行った「かぶら屋」は、都内に増えているチェーンだが、単管(鉄パイプ)や足場板・ドラム缶を店舗デザインに上手く使っていると感心する。そして、飲んでも安い。

リアルにレトロで、昭和30年代のまま時間が止まっているような「富士ランチ」も気になって本番初日開演前に入ってみた。絵に描いたような古い洋食屋イメージで、精巧な舞台装置か映画セットの中にいるような気分になるのが楽しい。レバーステーキとかしぶくてよい。
ロケハンのような、美術プラン取材のような気分。

富士ランチのとなり、インド料理の「バンダリ」も気になるので、バックステージツアーの前に入ってみた。ここ数年で都内には増えた気がするが、ほんまもんのインド人店員による本格インド料理で、店内は現地感満載。ナンがおいしく、ランチメニューでおかわりするのがボリュームもあって得な気分。

本番をともにしない舞台美術家としては、やることがなくなった時間、こうやって劇場近くをぶらぶらして、飲み食べ歩くのはなかなかの楽しみ。
そういえば、阿佐ヶ谷では去年ちょうど同じころ、連続模型「モテイトウ」のときも、そんな感じでぶらぶらしていた。

街の空気感は、観客が劇場に向かうのにも、そこから帰るのにも、その体験につながる大事なアプローチだ。以前、指輪ホテルの観劇アンケートに、「だれと、どこから来て、この後どこに行くのか」を質問する項目があったのを思い出す。有用で鋭く、楽しい質問だと思う。

劇場までのアプローチをゼロからつくることは出来ないが、選ぶことは出来る。
公演は場所選び・劇場選びから始まる。
舞台美術家の仕事もそうありたい。
現実には、なかなか劇場選びから相談してもらえることは少ないのだが。

今回は、劇場予約前に一報相談をしてもらうことが出来た。最終的には、その時点から若干物語のディテールが変わってしまったが、作品イメージとして挙げてもらっていた、高田渡などのフォークの雰囲気は、阿佐ヶ谷の街に非常によく合っていてよかった。
そんな阿佐ヶ谷駅北口スターロード界隈から、ザムザ阿佐ヶ谷へのアプローチは、こんな感じに劇場ホールへとつながる。




日本語は難しい

マグネシウムリボン「ジャック」@ザムザ阿佐ヶ谷でのバックステージツアーの後、工房へ。
六尺堂二階事務所「空庵」にて、NPO化に向けてのリーフレット作成のミーティング。

六尺堂の活動や目的を広く伝えるリーフレットをつくり、NPO化に向けてやサイトのリデザインのたたき台にすべく、内容も正しく、平易で、シンプルな文章を何人もで推敲する。
おおむねうまく整ったと思われても、「てにをは」が間違ってたり、間違っていなくても気持ち悪かったり、間違っていないかわりに意図とは違う意味になってしまったり。

日本語は難しい。

ミーティング中、参考として「建築集団 海賊」のサイトが話題に出て、席上おおいにウケる。感心する。
特に、トップページをリロードするたびに変化する数々の言葉が、うなずけたり、おもしろかったり、格好よかったり、含蓄があったり、とにかくイイ。

「賭け事はやりません。人生がギャンブルなので。」

など、自分も言ったことがある記憶がある。そう思ってもいる。

「踏襲してるけど、一番新しいよ俺たち」

には、ここしばらくで一番笑った。
とくにかく珠玉の語録である。
ランダムなので何回もリロードしないとめぐり会わない言葉もあるが、ぜひ読みつくしたい。
六尺堂を紹介するテキストやサイトも、せひこうありたい。この感覚とかやわらかさが欲しい。

ミーティングは終電間際まで続き、煮詰まったので五反田駅前の居酒屋に場所を移し、アルコールの入ったくだけた頭と環境で、キャッチコピーなどをひねる。
なかなかよいものも出たし、あともう少しほしいところで宿題となる。
公式のリーフレットに載せられない冗談として、「建築集団 海賊」の語録に近いものでは、

「絶対現場主義」

が、なかなかにウケて盛り上がる。
「そうならないようにしましょーよ」という舞台監督たちの声もあったが。

われながら

「船頭がいっぱい」

もなかなか六尺堂の現実らしく、ウケた。
後で思いついたのだが、

「一匹狼の群れ」

なんてのは、どうだろうか?
これもなかなか六尺堂らしいと思うが、残念ながら真面目なテキストには不採用だろう。

日本語は難しいが、コピーも難しい。
それがわかると、コピーライターがすごいということがわかる。
かつて、中島らもさんが大阪の広告代理店でコピーライターをしていたとき、顧客である中小企業の社長に
「これ、5文字へらしたらいくら安なる?」
と言われたという話(ディテールはうろ覚えだが)を思いだし、帰り途話のネタにして笑う。

アールパネル / 色に悩む

工房にてマグネシウムリボン「ジャック」装置製作作業初日。

細部のディテールには、まだ詰める余地があるが、平面のほうは固まっているので、まずはダメ台(割台)の天板やパネル系のものなど、板材(面材・合板)の切り出しから始める。

パネルソーでは切れない角度が多く、丸鋸で切ることにするが、新規に定規をつくるところから始めないといけなかったので、やや手間取る。
丸鋸定規は簡単に自作出来るものだが、ちゃんと作らないと作業精度が出ず、たまに作り直してやらないと狂いが発生するので、これは必要な手間。

後半にかけて出演者の手伝いなどが入るので、まずはあんまり人数でかかれなくて、仕上げ〜塗りなど手伝いに降りやすい工程にまわせるアール(曲面)パネルの製作を片づける。
今回は、自分でもやってみていない方法。ちょっとした工夫を試してみる。


大道具製作ではおなじみの、ベニヤと釘で作れるいい加減なコンパスで曲線を描く。
半径1200mm。
このくらいならいいが、このくらい(舞台前面)大きくてゆるやかだと場所をとるので大変。
ジグソーでカットしている画もおなじみなので省略。









曲面パネルの面材としては、このくらいゆるやかだと普通の並(2.5mm)ベニヤが使われることも多いし、曲がりベニヤ(曲がりやすいように繊維方向をクロスにしないようにつくられた合板。過去、航空機の翼などに使われていたので航空ベニヤと呼ぶとも聞いたことがある)を使う場合もある。
今回は、ベニヤではなく、曲がりやすい性質の2.5mmMDFを試してみた。

MDFは、木質繊維を粉末にして固めたもので、見た目や性質はボール紙に似ている。
塗装せず生成りで仕上げても、質感が滑らかでクリーンなイメージ。
クラフト感ある仕上がりになる素材でもある。
今回は塗装するが、木の目が出ない(下地塗りや、紙張りしないで済む)メリットがある。

並ベニヤより曲がりやすく、竜骨(写真両端の、アールにカットした部材)を両端に入れて、縦の骨材を入れるだけで形に出来るものになった。
並ベニヤによる製法だと、もっと竜骨を間に入れて、縦の骨を通すのにも手間をかけることが多いように思う。組上げも、3×6(尺 / 909mm×1818mm)程度で、20〜30分弱。

MDFが柔らかくて、タッカーが抜けやすいのと、よく曲がりすぎて竜骨の曲線の些細な誤差にも従ってしまうのはデメリット。注意が必要だった。
並ベニヤ程度、強度があるとテンションだけできれいな曲線を描いてくれたりするのだが。
まあ、とりあえず実験。

夜には、杉の幅広板の塗装をテスト。


なんか、こうではないのではないか、悩む。
こういう古民具調にいい感じ、とかいうのだと、やり方もなれているから楽に条件反射で出来るのだが。
今回の狙いは、もっと微妙なコース。いい感じに手入れの入った質感ではなく、いい感じに手入れされていない野ざらしの質感。
自分でも試してみないと、イメージはあるのだが確たる絵としてつかめていない感もあるから、より迷う。

装置の仕上げを「絵で仕上げる(ディテールを、平面的な絵画的手法で描いて表現する)」タイプの美術家、美術プランなら、迷わず描くのだと思うが、それはやりたくないし得意でもない。
そういう舞台装置があまりに多いのだが、もっとリアルな質感や素材感にこだわっていいと思うのだ。

素材感を生かすため、木の目を殺さないように、塗ってつぶさないように、うすくした水性ステイン系の塗料と、かなりうすくといたペンキを何度もかけてみる。
結果、乾いてみないと仕上がりがわからず、板一枚一枚の個体差に仕上がりが左右され、翌日から来る出演者の手伝いにお願い出来ないくらい塩梅を必要とすることがわかり、悩む。

同時進行で、アトリエヘリコプターの壁に塗る色をつくるが、オーダーである既存壁面に合わせるのが、これまたなかなか合わず、苦戦する。

カブトムシ

マグネシウムリボン「ジャック」の劇場入り日が一週間後に迫るが、作業予定を返上して、図面作業・見積検討・材料の発注・買い出し。

当初は余裕を持って、出演者にも手伝いに来てもらいやすいように、劇場入り三週間前くらいを目標にしていたが、全体の進行の遅れで、二週間前に。
そして、ここは焦らずギリギリまでプランの検討を粘って作業に入ることにして、直前の今週中4日間を装置製作作業の日程にした。
予算的にも、規模的にも4日間作業くらい。保険は積込み日に半日ある程度で、本当はもっと余裕があると気持ちは楽ではる。
かわりにアトリエヘリコプターの改装作業を入れ替えで進行して、昨日のうちにめどをつけたのは安心。
今週は、マグネシウムリボンに集中する。

色々迷いのある状態で製作するより、決定した状態で作業するほうが効率もよかったりする。


主婦の買い物のように、購入先による資材の値段を比べ、作業手順上の配達の都合なども考えて、一部の部材をビバホームで購入。
150mm巾×13mm厚×1820mmの杉板を10束、120本ばかりの大人買い。

担ぎ上げると、カブトムシのような。正確にはカブトムシを飼う土のような、濃厚な木のにおいが強くする。木のにおいというのも実は色々あるのだが。
カブトムシというのも、夏らしいというのも、今回の作品には関係のあるところ。
夏の空気感とか。

カブトムシ」といえば、aikoの曲だが、これは実は冬の曲でまったく夏っぽくない。
しかし、この曲が10年前発表だという事実に気がついて少し驚いた。
初めて深夜ラジオのaikoのトークを聞いた時、曲のイメージと一致しなくて驚いたのも懐かしい。

全貌としがらみが見える

マグネシウムリボン「ジャック」、初通し。 通し稽古を見ながら、図面を引く。検討する。 衣装もそろい始め、音響も入って、作品の輪郭がはっきり見えてきた。
画面上にたくさんの線が引かれているのは、色々な客席からの見切れ線だったり、役者の導線の確保・ホールの壁面の形から導き出した線。 こういう感じに線を引いて美術プランを練っていく、作図していくというやり方はあんまり他にやっている人がいるのかどうか知らないが、自分の場合はプラン中のある段階で、「いろいろな事情」の線だらけになることがある。 いろいろな制限や、守るべきもの(作品イメージ、設定のつじつま、役者の動き、見えなければならない、見えてはならない、など)の関係で、ものの位置が決まってくる。 あと、予算や時間。 経済寸法や、流用出来る部材とか、色々なことを同時に考える。 こういったものの「しがらみ」で美術プランは出来ていると言っても過言ではないと思う。 「しがらみ」の末、図面上にここでなくてはならないというポイントが見えてくる。 台本があがったり、通し稽古の段階になって作品の全貌が見えると、やるべきことを拾える、というよりもやらなくていいことが明確にカット出来るような感覚がある。 見えないうちは、可能性が広くてつかみどころがない。 何もない状態で、何か思いつくことは、きっといくらでもできる。 ただ、決めることが出来ない。 制限や条件と、目的に対して必要最小限に削り込むことで、プランが進む。 台本や演技も、通してみた結果、目標の時間に削り込むのがここからの課題。 「余分な間は詰めて、とるべき間はしっかりとる」 というのは、どこの稽古場に行ってもよく聞く言葉だ。 どこが余分な間で、どこがとるべき間かは、作品の全体像とのバランスで測るものだと思う。 そのためには全貌の把握は重要。 稽古後、作演出の塚本さん、舞台監督の田中さんと打ち合わせ。 おそらく、自分が稽古場に来ることが出来るは最後なので、クリアでない部分も残しつつ、出来るだけのことを直接話す。 直接話しておけることの情報量や安心感は大きい。 美術プラン的には、装置の実製作や現場での施工に向けての細かい調整段階。 一点、決めきれていないポイントを残したが、これは他の箇所の作業で素材と向き合いつつ決める感じの宿題となった。